焼杉とは、杉板を焼いて表面を炭化させた木材です。
瀬戸の焼杉は巾270mmと通常の焼杉より巾広なので、かなり太い丸太を使用します。また、その中でも赤身部分が多く元々耐久性高い材を選んでいます。
焼杉は炭化作用による高い防虫・防腐の効果で、海町の塩害に耐えられるほどの耐久性があり、本焼杉の耐用年数は50〜100年と言われています。また、シンプルな材料と製造方法で、工業製品のように廃棄がないので部分補修が可能です。塗装やコーティングに頼らず、ほぼノーメンテナンスで永く家を護ってくれます。
原料は地域の杉を使用することで、山の手入れができて、山を護ることにつながります。それは、地域の林業、運搬業、加工から製造業まで、地域の林業に携わる人の生活も護ります。また、輸入材に頼る必要がないので、供給の不安がなく、日本の杉を使った焼杉は日本の美しい原風景を護る意匠性の高い材です。
本焼杉の製造方法では、製造過程でCO2をほとんど出しません。切れ端や端材は、薪ストーブや直焚きのお風呂の薪燃料として再利用できます。そもそも本焼杉を使用した箇所では産業廃棄物を出さないので、環境負荷を限りなく削減することができ、持続可能な社会を実現します。